2018年10月2日2 分

minä(ミーナ)とは

最終更新: 2020年5月26日

フィンランド・ヴァンター国際空港にて(2017年6月)

minä=「わたし」

私たちの屋号は「minä a unit for recovery」といいます。

「ミーナ・ア・ユニット・フォー・リカバリー」と読みます。略して「ミーナ」です。「ミーナ」か「ミナ」か迷うところですが、リズムがいいので「ミーナ」と呼んでいます。

この屋号のもとで、「相談室おうち」「対話の勉強会」「アトピーお茶会」などの活動をしています。

「minä」はフィンランド語で「わたし」という意味です。

「a unit for recovery」は、直訳すると「回復のための一単位」という意味です。

私たちがこの名前をたいへん気に入っています。というのは、回復のためには「わたし」になることがとても大切だからです。

「わたし」という個人こそ「回復のためのもっとも基本的な単位」だと私は考えています。

「minä」つまり「わたし」になることとは、自分自身の「快/不快」「したいこと/したくないこと」「願いや希望」「責任」などを把握し、大切にし、引き受けることです。

逆に言うと、私たちの「生きづらさ」は、「minä=わたし」を無視したり後回しにしたりして、他人や世間、あるいは「普通」とされているものごとに従って暮らしていることから生じています。

「生きづらさ」からの回復とは、「わたし」を思い出すこと、あるいは「わたし」を取り戻すことだと、私たちは思っています。

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minä=私たち夫婦(の暮らし)

私たちは、「私たち」という一組の夫婦もまた回復を実践するためのひとつの単位(=a unit for recovery)だと思っています。

私たちは、それぞれ独立した個人(minä)として、各々の回復を生きることを心がけています。

しかし、そのことは孤立を意味しません。

互いがまったく別の人間(他者)であることに、ときに困惑し、ときにそれを祝福しながら、二人での暮らしを楽しむこと。「minä」は私たちの夫婦生活というプロジェクトに付けられた名前でもあるのです。

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minä=みんな

私たちは対話(ダイアローグ)を通じた回復(リカバリー)の輪を私たちの周囲にもう少し広げたいとも考えました。

当事者性を活かしながら楽しく専門性を発揮したい、とも願いました。

そこで「相談室おうち」「対話の勉強会」「アトピーお茶会」などの活動を少しずつ始めることにし、そうしたプロジェクトの総称(屋号)として「minä」という名前をつけました。

そうして「minä」というプロジェクトもまた、リカバリーのためのひとつの単位となったのです。

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