オープンダイアローグ、できます。
相談室けいこふゆひこ
(元・相談室おうち)
◆ご予約方法について
◆ご利用にあたって
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家族に「オープンダイアローグ」のことを伝えて参加を促したいのですが、どうしたらいいですか。
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一人でもいいですか。
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相談室に行く以外の方法で利用できますか。
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オンラインで利用したいのですが、使い方がよく分かりません。どうしたらよいですか。
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オンラインで利用したいのですが、家族に聞かれずに話せる部屋がありません。どうしたらよいですか。
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見学や体験やお試しはできますか。
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子育て中です。子ども連れで利用できますか。
◆オープンダイアローグについて
◆親子・夫婦関係について
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相手(夫・妻・親・子ども)に私の気持ちを分からせてくれませんか。
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まずは相手にナイショで相談したいのですが・・・。
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相手からは、いつも「お前が悪い」と言われています。相談室でも私が批判されるのではないですか。
◆ひきこもりに関して
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これまで複数の相談機関に行き、そのたびに他所を紹介されました。「相談室おうち」ではそのようなことはありませんか?
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子どもがひきこもっています。本人が出てこられないのに「オープンダイアローグ」をやって意味があるのでしょうか?
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子どもに「オープンダイアローグ」のことを伝えて参加を促したいのですが、どうしたらいいですか?
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オープンダイアローグをすれば、ひきこもる子どもは外に出られるようになりますか?
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親としては、「変わろう」とすでに努力しています。これ以上何をすればよいのですか。
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「親の関わり方が悪い」等と批判されることはありませんか。
◆精神科にかかっている方について
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私がかかっている病院でオープンダイアローグをしてもらえませんか。
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主治医の先生に参加してほしいのですが、忙しそうで頼みづらいです。どうしたらいいですか。
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主治医の先生にナイショで利用することはできますか。
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幻聴を消してくれますか。
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薬を飲みたくありません。オープンダイアローグをすれば薬が要らなくなりますか。
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主治医や親が退院させてくれません。どうしたらいいですか。
◆ご予約方法について
フォーム、メール、電話がご利用いただけます。メールをご利用の場合は、件名が自動で出ますので、あとは空メールでも結構です。どの方法をご利用いただいた場合でも、家族セラピストがその時点から丁寧にご事情をうかがい、適切な日時や場所などについて、いっしょに考えさせていただきます。
相談室おうちの所在地は名古屋市緑区内です。家族セラピストが実際に暮らす場所でもあるため、詳しい所在地は、お客様に個別にお知らせしています。だいたいの場所についてはこちらもご覧ください。
料金は、各種プランのページでご確認いただけます。
【ご来室の場合】当日現金払い(お釣りも出ます)、または前日までに銀行お振込をお選びいただけます。
【出張・オンライン】前日までの銀行振込をお願いしています。
振込先は、ご予約の際にお伝えしています。また、振込手数料はご相談者さまにご負担いただいています。
参加人数と日時が確定した時点でご予約となります。それ以降のキャンセルについては、時期を問わず100%のキャンセル料が発生します。ただし、状況によっては別の日時に振り替えることも可能な場合もありますので、ぜひいちどご相談ください。
◆ご利用にあたって
1.精神科・心療内科・カウンセリングに通っています。相談室おうちのオープンダイアローグを利用できますか。
はい、できます。ただ、オープンダイアローグを利用することが、いま関わってくださっている支援者の皆さんに対して、できるだけ「オープンに」なっているのが望ましいとも感じます。オープンダイアローグを使ってみたいという気持ちや、その理由を、主治医の先生やカウンセラーさんに伝えることができたとしたら、どうでしょうか。そのようなお気持ちを伝えるにはどうしたらいいか、ということを、ダイアローグの中で一緒に考えることもできます。
3.家族が参加してくれるかまだ分かりませんが、予約できますか。
はい、できます。ご家族やその他の大切な方(ご友人、主治医の先生など)にご参加いただくにはどうしたらいいか、お問合せの段階から、そのことを一緒に考えます。
5.家族に「オープンダイアローグ」のことを伝えて参加を促したいのですが、どうしたらよいですか。
このサイトをご覧いただいたり、「オープンダイアローグ」についての書籍をご紹介したりといった方法をとることができます。ご家族が参加をためらわれる理由のひとつに、「そのような場に行くと批判されるのではないか」とご心配されていることがあります。オープンダイアローグでは原因探しをしないこと、責めるつもりはないんだ、助けてほしい、ということを伝えてみてはどうでしょう。もちろん、ご家族をお誘いする方法についてから、ご相談にのることができます。
はい。出張(訪問)やオンラインでのダイアローグが可能です。
出張はあなたのご自宅のほか、公共施設の会議室やレンタルスペースを借りて行うこともできます。
オンラインの場合、「Zoom(ズーム)」というオンライン会議アプリを使うことが多いです。あなたの使い慣れたアプリやサービスがあるときは、ぜひお知らせください。
お困りごとがあって、ご連絡いただいたのですから、年齢で一律にお断りすることはしたくないと思っています。未成年のあなたからご連絡いただいた場合、お問合せやお申込みの際に、ていねいにご事情をうかがい、どうしたらあなたの安心や安全を確保できるか、一緒に考えさせていただきたいと思います。
11.スタッフ(プラクティショナー)は選べますか。また、合わないと思ったときに変えられますか。
ダイアロジカル生活ラボのオープンダイアローグでは、スタッフを選ぶことはできません。その理由は、オープンダイアローグには複数のセラピストが必要で、ダイアロジカル生活ラボにいるスタッフは全員で2名だからです。
12.オープンダイアローグではどのようなことをするのですか。また、何を話せばよいのですか。
オープンダイアローグでは、スタッフ(プラクティショナー)の進行のもとで参加者が一人ずつ話をし、残りの参加者はそれに耳を傾けながら、ご自身の中に浮かんでくる気持ちを感じることもします。全員が発言し、話の流れが止まったり、同じところをぐるぐるし始めたりしたとき、2名の家族セラピストが皆さんの見ている前で「リフレクティング(公開の意見交換)」をすることもあります。そのようにして、対話を続けていきます。基本的に、そのとき心に浮かんでいることをお話いただくので大丈夫です。
こちらの記事でも詳しいご説明をご覧いただけます。
13.オープンダイアローグの回数や頻度、期間は決まっていますか。
いいえ、決まっていません。その日のダイアローグを終える前に次回のことを話し合い、決めることもできますし、そうしないこともできます。次回のダイアローグについて、その場で決めることが難しそうなときは、「メール・SNSでのフォローアップ」(オプション)を利用してみるのもよいかもしれません。
「このまま対話をせずにいると、大切な人との関係がどうなってしまうか」を考えてみたときに、関係が悪くなったり、切れてしまったりするご心配が少しでもあるなら、ダイアローグをするタイミングかもしれません。
◆オープンダイアローグについて
オリジナルのオープンダイアローグは、フィンランド・西ラップランド地方の精神科で1980年代から実践されている「開かれた対話」を用いた治療法です。大きな特徴として、従来の診察にかえて、患者さんにご家族や友人なども交えた「対話ミーティング」を開くことが挙げられます。
また、対話の中で合意されたことを、相談室の外で実際に行うこともあります(たとえば、遊びや学び、医療を受けること、地域活動などです)。
スタッフは「他者性尊重の哲学」にもとづき、受付から支援終結までのあいだ、常に「対話的な態度」を貫くよう努め、専門家だけで何かを決定することはありません。そのため、従来の医療福祉サービスとは「利用し心地」が大きく違う、と感じられる方もいらっしゃます。
日本では2015年ごろから注目を集め、病院だけでなく、福祉や教育の現場でも応用され始めています。
★NHK『ハートネットTV』でもオープンダイアローグが特集されました(外部リンク)
2.「オープンダイアローグ」とカウンセリングは何が違うのですか。
ひとことで表すのはとても難しいです。大きな特徴をいくつか挙げると「大切な人たちと複数人で参加できる」「セラピストも2人以上」「原因さがしをしない」「家族が批判されない」という点が挙げられようかと思います。そのことで、互いに「相手がそんな気持ちだったというのを、初めて聴いた」という新鮮な体験をされやすいと思われます。そして、実生活での関係性や行動に変化が起きやすくなります。
また、複数の家族セラピストによる「リフレクティング」と呼ばれる意見交換が、参加者の目の前でで実施されます。非公開であるがゆえに謎に包まれ、絶対視されがちな「専門家の考え」を、「それもまた一つの声」として安全に眺めることができます。そのことで、ご自身のお気持ちを振り返ることに専念しやすくなります。
スタッフブログや、以下のリンク先もぜひご覧になってください。
【NHK ハートネットTV 特集 ”オープンダイアローグ”の可能性】
https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/233/
【当事者手記】オープンダイアローグ体験記(ひきこもり新聞)
http://www.hikikomori-news.com/?p=3022
3.精神科病院でなくても「オープンダイアローグ」はできるのですか。
はい、できます。確かに、オリジナルのオープンダイアローグは精神科の治療法として始まりました。とはいえ、オープンダイアローグで最も重要なのは「対話的な態度と仕組みのもとで、対人支援を行う」ということだと、私たちは考えています。もちろん、それを行うのが精神科病院である場合、オリジナルに近い姿になります。いずれにせよ、「人薬(ひとぐすり)」とも表現されるような対話的な関わりの中で、個人や家族は元気を取り戻していきます。そのような「治療的関わり」は精神科病院でしかできないものではありません。
4.「オープンダイアローグ」を学ぶ機会をつくっていただけますか。
よろこんでご協力させていただきます。ダイアロジカル生活ラボのスタッフはオープンダイアローグを「教える」ことはできませんが、普及団体であるODNJPやDPIのトレーニングでの学びや、これまでの実践経験をシェアすることはできます。
「話し合い」が対話(オープンダイアローグ)で行われるならば、それで多くの「問題」は解決すると、私たちは考えています。逆に言うと、問題が「話し合い」で解決しないときは、それまでの「話し合い」の仕方を変えてみる必要があるということなのかもしれません。また、身体や生命に危機の及んでいる緊急事態には、対話より先にすべき対応があるように思います。
◆精神科にかかっている方について
1.私がかかっている病院でオープンダイアローグをしてもらえませんか。
このお問合せをいただくと、光栄と感じるとともに、悲しい気持ちにもなります。それは、このお尋ねをくださったあなたの気持ちが、主治医の先生や病院のスタッフさんにじゅうぶんに伝わっていないという感じを、あなたが抱いているのではないかと推察するからです。そして、私たちの願いが、そのようなことが医療福祉の世界から少しでも減ることだからです。
私たちは、あなたの気持ちが病院の皆さんに伝わるようにするにはどうしたらいいか、一緒に考えたいと思っています。ですから、まずは私たちにご連絡いただき、詳しいご事情を教えていただきたく思います。(お問合せフォーム)
病院さんでオープンダイアローグをすることは、病院さんのご理解があれば可能です。相談室おうちには、複数の病院さんで、その経験があります。ただ、そこまでのご理解があれば、あなたとの間ですれ違いは起こらなかったのでは、とも思います。あなたが、相談室おうちという外部サービスを使ってオープンダイアローグをしたいと思っていること、そうしてでも分かってほしい気持ちがあるということを、病院のスタッフさんが知ったら、何か変化は起きないでしょうか。