「相談室おうち」のオープンダイアローグの流れ

最終更新: 6月30日


複数のセラピストと、友人のように話します。

この記事では「相談室おうち」のオープンダイアローグをご利用になる際の、全体的な流れについて、より詳しくご説明しています。


「状況と気持ちが整理されるオープンダイアローグ」「オープンダイアローグ3ヶ月集中パック」とも、おおむね以下のような流れになります。



初めてお問合せいただいたとき


オープンダイアローグの良さは、ご利用になる前、つまり初めてのお問合せやご利用相談(無料)をいただいた瞬間から体験していただくことができます。


それは、その瞬間から、家族セラピストの心のなかではあなたとの対話が始まっているからです。


お問合せフォームや電話・メールなど、いずれの方法でご連絡いただいた場合でも、あなたは、お困りのことを、あなたなりの表現でお伝えいただくことができます。


それがまだじゅうぶん言葉にならなくて、まとまっていなかったり、感情的であったりしても、何も問題はありません。


あなたの、そのときの言葉をまるごと受け止めさせていただくところから、関係を始めたいと、家族セラピストは思っています。


私たちが「ファーストコンタクト」と呼ぶこの場面では、私たちからも、いくつかのお尋ねをせていただくことが多いです。


「眠れていますか。」


「ダイアローグに参加してほしい方は、どなたですか。」


「いつどこでお話しするのが安心ですか。」


そんなことを、あなたのペースで教えていただけるよう、お願いしています。


こうしたやりとりをていねいに重ねる中で、「状況と気持ちが整理されるオープンダイアローグ」や「オープンダイアローグ3ヶ月集中パック」の、初回メンバーや日時が固まっていきます。


ここまでのやりとりは、無料で行うことができます。


私たちがお話をうかがいます。

オープンダイアローグの初回


日時やメンバー、場所などが決まったら、いよいよ初回のオープンダイアローグを開きます。


最初はあなたお一人と、私たちセラピスト2名とでお話することもあるでしょう。


同様に、あなたにとって大切な方たち、つまり関係を作り直したいお相手や、力になってくれる方々と一堂に会し、それぞれの素直な気持ちや考えを互いに聴き合うこともあります。


以下、オープンダイアローグ(フィンランド式家族カウンセリング)の特徴と、流れをご説明します。



特徴


オープンダイアローグは、従来の「話し合い」や「カウンセリング」の仕方とは大きく異なります。そのため、最初はちょっと戸惑われることがあるかもしれません。


重要なことは、オープンダイアローグは、議論をしたり何が悪かったかを分析したりする場ではない、ということです。


オープンダイアローグでは、「話す」場面と「決める」場面とを分けることを大切にしています。


なぜなら、「この場で何かが決まってしまう」と思うと、心配になって身構えたり、先々の展開を予想したりして、本当の気持ちを話しづらくなってしまうことがあるからです。


また、そこに何かの専門家が参加していたとしても、彼/女らも含めた全員が、「ひとりの人」としての気持ちや考えを述べます。


つまり、オープンダイアローグは「これが正しい」「こうすべきだ」といった ”正解” や ”真理” を伝える場ではないということです。むしろ、全員が「その人の視点からしか分からない事情を、いちばん知っている人」として、敬意をもって話を聴かれます。


同様に、特定の誰かが悪者になったり批判されたりすることもありません。原因探しもしません。


全員が対等で安全な場であるからこそ出てくる話の中に、あなたが「問題」と感じていた状況を解消する力を持った、新たな材料が初めて見つかるのです。




1.歓迎される


オープンダイアローグは歓迎で始まります。


「相談室おうち」は家族セラピストが実際に暮らす「おうち」ですから、みなさんは「我が家の大切なお客様」なのです。


出張やオンラインで行う場合でも、それは同じ。オープンダイアローグの場では、みなさんは「患者」でもなければ「問題のある人」でもありません。ひとりの人として迎えられるのです。


私たちセラピストは、みなさんの関係性の新たなページが始まりを迎えるオープンダイアローグにご一緒できることを光栄に感じながら、みなさんにご挨拶することでしょう。



2.呼び名を確認する


歓迎が終わったら、互いに何と呼び合うかを確認します。


本場フィンランドでは、たいてい下の名前で呼び合うようです。逆に、「〇〇先生」「おとうさん」といった肩書や立場で呼ぶことは少ないようです。これは、対等性を大切にするオープンダイアローグの場に「力関係」を持ち込むことを避けるためでもあります。


ただし、日本とフィンランドとでは文化の違いがあるため、「相談室おうち」ではお一人お一人の参加者のお気持ちを確認することを大切にしています。



3.最初の質問:「この時間をどんな風に使いたいですか/どんなことを話す場だと聞いて来ましたか」


オープンダイアローグの本編は、この質問で始まることがほとんどです。お一人お一人に、順番にうかがっていきます。そうすることで、他の参加者がいまどのような気持ちや認識でいるのか、あらかじめ知っておくことができます。


ここで語られたことから、その後の話は進められていきます。



★「聴く」と「話す」を分ける


オープンダイアローグの場では、誰かが話している間は、その人がしっかり話し終えるまで聴き続けることにご協力いただいています。


そのことで、お気持ちを言葉にすることに専念いただけます。また、「聴いてもらえた!」という感覚を、互いに持つこともできるでしょう。


その間、聴いている側の参加者の内側には、いろいろな考えや想いが去来することと思います。


そうした、ご自身の「内なる声」にもまた、耳を傾けてあげてほしいと思います。


そうしているうち、話す順番は全員に回ってきます。



4.リフレクティング(家族セラピストによる ”公開意見交換” )


途中、家族セラピストが意見交換を行うことがあります(「リフレクティング」と呼ばれます)。


「リフレクティング」は参加者の目の前で行われます。


これまで、専門家と呼ばれる人たちは、ご相談者のいないところで分析をしたり方針を検討したりすることが多く、すれ違いを生む原因となっていました。オープンダイアローグでは、これをご参加のみなさんにオープンにし、目の前で行います。


その際、2名の家族セラピストは向かい合って話します。ご参加のみなさんからあえて視線を外して話すことで、よけいな圧を感じることは少なくなります。


つい絶対視しがちな ”専門家” の意見。これを安全に、客観的に眺めることができます。あなたにとって役に立つ意見は採用し、いらない意見はスルーすることもできるのです。


「リフレクティング」は「もっと対話を進めてみたい」「もっと聴いてみたい」と感じられるトピックを提案することにも使われます。


数分の「リフレクティング」をきっかけに、家族の対話はさらに深まっていきます。


リフレクティングのようす


5.次回についての考えを聴く


オープンダイアローグは一度では終わらないことがあります。可能なら、必要な回数を連続して、熱の冷めないうちに行うのがよいとも言われています。


とはいえ、日本では現実的に難しいのも事実。次回の日程をその場で決めるもよし、いちどそれぞれの時間を過ごしてみて、お気持ちの変化を感じてみるのもよいでしょう。



6.最後に言葉にしておきたいことの確認をする


最後の最後に、今日この場で言いそびれたことや、言葉にだけでもしておきたいことが残っていないかの確認をして、その日のオープンダイアローグは終わります。



ダイアローグとダイアローグの間の時期を過ごす


初回のオープンダイアローグが終わった後の過ごし方も、とても重要です。


次回が決まっている場合もあれば、そうでない場合もあります。


いずれにせよ、まずしていただきたいことは、初回のダイアローグの直後から、ご自身の内側に起きた変化に気づき、味わうことです。


オープンダイアローグの場で、あなたは、あなたにとって大切な人たちの声をたくさん聴きました。その声は、少し時間が経ってから、あなたの中に新たな気持ちや考えを沸き起こすことがあります。


「あのときの、あの言葉は、こういう意味だったのかな。」


「あの人のあの話を思い出すと、いまこんな気持ちが湧いてきた。」


そのようなことを、じっくりと感じる時間を取ることには、大きな意味があります。


そのような時間に、オプションメニュー「メール・SNS等でのフォローアップ」を使うことで、家族セラピストが寄り添うことも可能です。




ふたたびダイアローグする


初回での合意にもとづいたり、必要に応じそのつど連絡を取り合ったりして、オープンダイアローグを繰り返します。


そんな時間と空間を共有し続ける過程で、互いの気持ちについての理解が深まります。自然と「わだかまり」が解消したり、やるべきことが見えてきたりします。



オープンダイアローグできる関係になりさえすれば、たいていのことは大丈夫になる。


長くなりましたが、ここまで読んでいただいてありがとうございます。


オープンダイアローグを重ねることで得られる、いちばん大きな財産は、「話せる関係」ができることです。


相談室おうちでのオープンダイアローグを終えた後も、生活を続けていけば、意見の合わないことはあるでしょう。すれ違いが完全になくなることもないかもしれません。親子や夫婦、患者と医師は、互いに異なる人間ですから、当然といえば当然です。


でも、「何かあれば、オープンダイアローグすればいい」


その場があるし、そうして乗り越えた経験がある。そのような「大丈夫感」や互いへの信頼感を得られることが、「相談室おうち」のオープンダイアローグの醍醐味だと、私は思っています。


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