回復を早めてくれたものたち② お酒をやめる(断酒)

最終更新: 5月26日



私のリカバリーを加速してくれたものたち22選の解説(第2回)です。



私がお酒をやめたワケ


2008年ごろ、初めてメンタルクリニックに(こっそり)かかったのとほぼ同時期に、私はお酒を飲むのをやめました。


きっかけは、当時勤務していた精神科病院の院長の一言でした。


「竹内、んー、それはプレアルコホリックだなぁ。」


「プレアルコホリック」というのは「アルコール依存症の一歩手前」という意味です。


その医師から飲酒習慣について尋ねられ、私は「休日は朝から飲むのが楽しみでならない」と答えたところでした。


当時の飲酒の状況を思い出すとこんな感じです(つらい…笑)。


  • 晩酌をする(毎晩)。

  • 芋焼酎のお湯割りが大好物。

  • 休日は朝から飲む。

  • 休日午前の飲み方①:YouTubeで「吉田類の酒場放浪記」を観ながら安い甲類焼酎をジュースで割る。アテはキュウリにマヨネーズ。

  • 休日午前の飲み方②:娘(当時2歳くらい)が起きてきたら膝に乗せ、YouTubeで「きかんしゃトーマス」を一緒に観ながら甲類焼酎を飲み続ける。アテは塩やワサビに。

  • 飲み会で「白波」をストレートで一瓶のはんぶん飲み、記憶をなくす。どうもお店で吐いたらしい。同僚にかつがれて帰宅、直後にトイレで吐く。翌朝、職場で土下座し迷惑をかけた居酒屋にもお詫びに。

  • 退職する先輩の送別会で酔っ払って上司とケンカ。


幸運だったのは、私に忠告してくれた医師や当時の職場がアルコール依存症の治療に高い関心を持っていたことです。おかげで私も、入職した年から大小さまざまな「断酒会」や「断酒研修(アルコール依存症の当事者やご家族の自助グループ)」を見学させていただいたり、依存症の方の生活支援を担当したりしていました。


そのため、私は忠告を受け「これはいかん」と思い、すぐにお酒を飲むのを止めました。


さらに幸運だったのは、これまで10年の間いちども「スリップ」(再飲酒)せずに済んでいることです。


(告白しますと、私にはいちどだけ「スリップ」の危機がありました。私に忠告してくれた当の医師に食事に招かれたとき、デザートで出してもらったチョコレートの中にウィスキーが入っていたのです。あのときはパニクりました・・・)。


余談ですが、私がお酒に関して「スリップ」せずに済んでいるのは、私の依存症の本質がアルコール依存ではなく対人依存(共依存)だからだと思います。


この「共依存」については現在も日々細かくスリップし続けていると思いますが、妻は他人という驚愕の事実に気がついたことが回復の明るい兆しのような気もしています。



お酒をやめることの意義


お酒をやめることの効果や意義は、基本的には精神科のお薬と同じです。


(関連記事:回復を速めてくれたものたち① 精神科のお薬


すなわち、本格的なリカバリーに向けた準備や「地ならし」として、心身のコンディションを整えることです。


もちろん、アルコールやギャンブルなどへの依存は、それ自体、放置し続けると心身の健康だけでなく仕事や家庭などの社会生活を破壊し、経済面にも致命的なダメージをもたらします。早めに対処(治療)するに越したことはありません。


また、お酒などの依存・嗜癖対象に限らず、その他のマイナスになっている習慣を止めること・捨てること・遠ざけることも、同じように回復のための「地盤改良工事」として重要です。


私の場合は、以下のものごとを「やめる」ことにしました。


  • テレビ(特に民放地上波)を観ること

  • 寝室にスマートフォンを持ち込むこと

  • 行きたくない集まりに行くこと

  • 実家と連絡を取ること


(ちなみに、実家の親と交流再開については、積極的に望みはしないものの、その可能性を一概に否定するものではありません。成り行きのようなものに委ねています)。


この他にも、「携帯電話のアドレス帳を整理する」こと等で人間関係を整理したり、「ときめき片付け」などを通じて自宅内の物品を整理し再陳列することも、こころの回復に大きな効果がありました。



ということで、精神科のお薬を活用したり、飲酒などの悪い習慣を止めたりすることによって心身のコンディションが少し改善したら、次はもう少し中長期的な課題に取り組むことになります。


続きはまた書きますね。


今日も読んでいただいてありがとうございます。明日もうれしいこと楽しいこといっぱいあるといいですね!




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