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「対話の勉強会」へのお誘い

更新日:2020年5月26日


対話の勉強会へようこそ!
対話の勉強会へようこそ!

こんにちは、ふゆひこです。今日は私たちのやっている「対話の勉強会」について書いてみます。



◆対話の勉強会とは


対話の勉強会」は、私が「言い出しっぺ」となって始めた、「対話」全般や「オープンダイアローグ」について学ぶ自主的な集まりです。


2018年8月に開始し、現在は毎月2回開催しています。


(各回のレポートは勉強会のフェイスブックページでご覧になれます。)


ちなみに昨日は第4日曜の会の第4回目がありました。こんな感じで、堅苦しくなくやっています。




◆始めた経緯と理由


「対話の勉強会」を始めたもともとの動機は、「オープンダイアローグ」で相談支援をしてみたいという思いでした。


オープンダイアローグ」とは、フィンランド北部で開発・実践されている精神科の治療法です。


一定の原則のもと患者さんや家族と治療チームとが「対話」を継続することで、従来の薬物療法や入院治療を最小化できるという、画期的な方法です(その背後には確固とした「対話の哲学」があります)。


従来の治療や支援では、その方針を専門家が決定し患者さんやご家族はそれに従うという構図がありました。


患者さんが必死に訴えることも「症状」として片付けられてしまうこともありました。


「オープンダイアローグ」の魅力(そして効果の秘訣)は、旧来のやり方を排して、患者さんやご家族の語られることに専門家が「無知の姿勢」で耳を傾けるという点です。そこでは、専門家はもはや万能の救済者として振る舞う必要がありません。


「オープンダイアローグ」は2015年ごろから日本に紹介され始めていますが、まだ支援現場に普及するには至っていません。


2018年の初夏、私は、以前勤めていた「ひきこもり」の家族会の理事長さんから、ふたたび相談業務を引き受けてほしいとの打診をいただきました。


当時の私は「精神保健福祉士として働くのをいったん止めよう」と思い至ったところで、今後の生き方を模索している最中でした。


私は、アダルトチルドレン(AC)である私にとって、相談支援は「他人の世話焼き」「自分の世話を後回しにすること」ではなかったか、と気づいたところでもありました。


他方で、ソーシャルワーカーとしての日々には確かに楽しさや充実感もあったのです。


私は「自分の生活や自分の当事者性を大切にしながら、専門職としても楽しく働きたい」とも、強く感じていました。


私にとって、そのための方法こそ「オープンダイアローグ」だったのです。


私は「相談支援を再びやるとしたら、オープンダイアローグで」と決意していました。


幸いなことに、私に声をかけてくれた家族会には「ひきこもり支援サポーター」がいました。これは、一定の研修を修了した「支援もできる家族」です。


そのため、私は家族会の理事長さんにこう提案しました。


「私と家族会にいるサポーターさんとでチームを組み、オープンダイアローグを用いて会員さんの支援をしたいです。」


理事長さんは「会として今すぐオープンダイアローグによる支援を始めるのは難しいけれど、オープンダイアローグへの関心は高まっている。ぜひ勉強してみたい」とおっしゃってくれました。


そんなわけで、家族会の会員さんへ参加を呼びかけ、自主的な勉強会という形で2018年の8月に第1回を開催しました。


現在はオープン参加となり、どなたでもご参加いただけます。



◆現在の構成


現在は、第2水曜と第4日曜の毎月2回開催となっており、内容と開催場所が異なります。


第2水曜は、ひきこもり家族会の拠点の一室をお借りして「言いっぱなし・聞きっぱなし」の体験をしています。


第4日曜は、「有松絞り」で有名な有松界隈のコミュニティセンターにて、「対話」「ダイアローグ」に関する知識や情報を共有したり、ODNJP発行「対話実践のガイドライン」掲載のワークに取り組んだりしています。



◆第2水曜のようす


上にも書いたように、第2水曜は「言いっぱなし・聞きっぱなし」の体験をしています。


気になる本も置いてみたり。
気になる本も置いてみたり。

「言いっぱなし・聞きっぱなし」とは、他の参加者の語りに意見も批判もしないというルールのことです。体験の分かち合いを目的とする自助グループでよく用いられる方法で、安心・安全に自分の体験を語ることができます。


この第2水曜の会は、勉強会を進める中で新たに設けることにしたものです。


対話の中で相手の話に耳を澄ませていると、自分自身の中にも「語りたいこと」「聴いてほしいこと」がたくさん溜まっていることに気付くことがあります。


あるいは「どうして相手の話にそんなに丁寧に耳を傾けなければならないのか」ピンとこない、という方もいます。


そんなとき「言いっぱなし・聞きっぱなし」の場で自分の想いを語ったり、聴いてもらったりする体験をすると、人の話を聴く心の余裕ができたり、聴いてもらう喜びを感じたりすることができます。


第2水曜は、そんな「対話の準備」ができるような場になればと思っています。


個人的には、この時間は自分にとっての2つ目の自助グループのような存在になっています。


みんな、大切な人をもっと大切にしたいと願うピア(仲間)ですから。




◆第4日曜のようす(2018年秋現在)


第4日曜の会は、対話について総合的に学ぶ場にしています。


あくまで自主的な勉強会なので有名な講師は来ませんが、自分たちで工夫して学びを進めています。


内容は二段構成です。


前半では「アクティブ・ブック・ダイアローグ」という方法を用いて、対話に関する書籍を参加者全員で分担して読みます。


後半で、その内容について感じたことをテーマに「リフレクティング・ワーク」(上記ガイドラインに掲載の、対話の練習方法)を行っています。


対話についての理論的な学びと実践とを一石二鳥で行う、欲張りな内容です。


自分の読んだ部分を他の参加者と共有する
自分の読んだ部分を他の参加者と共有する

個人的には、オープンダイアローグの重要な要素である「リフレクティング」の練習を東京や大阪の勉強会まで行かなくてもできるようになったのがありがたいです。



◆おさそい


というわけで、「対話の勉強会」ではみなさんのご参加をお待ちしています!


教える/教えられる、という関係ではなく、感じたことをシェアしながらともに学ぶ、という感じでやっています。


ぜひ勉強のパートナーになってくださいm(_ _)m


第2水曜@堀田


時間:13:00-15:00

会場:フレンドシップなでしこ(名鉄堀田駅徒歩10分/名古屋市瑞穂区柳ケ枝町1-22-7)

料金:無料

定員:6名(要申込)



第4日曜@有松


時間:13:00-15:30

会場:有松コミュニティセンター第1研修室(名鉄有松駅徒歩5分/ 名古屋市緑区有松3052)

料金:500円

定員:8名(要申込)



いずれもお申込みは minaunitforrecovery@gmail.com(竹内冬彦)まで



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今日も読んでいただいてありがとうございます。


明日も楽しいことうれしいこといっぱいあるといいですね!






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